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保育所整備「声聞いて」 杉並区でシンポ -東京新聞-

来年度に向けた待機児童解消の緊急対策として、認可保育所を核に三十カ所の施設整備を決めた杉並区は二十一日、これからの保育について考えるシンポジウムを区役所で開いた。保育所の必要性は認められつつも、整備計画で公園を保育所用地に充てるとしていることなどに地域住民から反対や、広く意見を聞くよう求める声もあった。 (奥野斐)

 区側の現状報告を踏まえ、保育所、幼稚園に子どもを通わす保護者や保育所の経営者、専門家らが意見を交換。約八十人の区民らが参加した。

 入園待機を経験した二児の母、清川美花さんは「保育所が足りないという認識は共有できていると思う。造る過程は柔軟に、皆の声を集めてできたら」と発言。娘を区内の保育所に通わす佐藤雄佑さんは「保育所を増やすのは賛成だが、エリアが偏っている」と指摘した。

 地元の区民センター中庭の整備計画に反対する井口範英さんは、代替案を示し「区民センターは地域の貴重な広場。整備を急ぐのは分かるが、もう一度考え直して」と求めた。近隣への説明会では騒音への懸念も出ているという。保育システム研究所代表の吉田正幸さんは「保育所を地域の重要な社会資源として整備してほしい」と話した。

 会場の高齢女性からは「高齢世帯と核家族の子育て世代が手を携えられたら」との声も上がった。

 区は来年四月の待機児童が五百六十人を超すと見込み、本年度中に認可保育所などを整備し、二千二百二十人の保育定員を増やすとしている。