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オクシイ、シェアオフィス新サービス 保育限定利用に対応、起業支援 - 産経Biz

託児サービス付きのシェアオフィス「マフィス馬事公苑」を運営するオクシイ(東京都世田谷区)は、保育サービス限定の利用の受け付けを4月から始めた。オクシイの高田麻衣子社長は「保育所に入所申請をしているにもかかわらず、入所できない待機児童問題に直面している保護者のニーズにも対応し、ユーザー層の裾野を広げたい」と意欲を示す。

 「子供の近くにいながら、仕事に集中できる環境の提供を目指している」。オクシイの高田社長は保育機能付きシェアオフィスの狙いをこう話す。

 これまで、子連れOKのシェアオフィスはあったが、託児サービスを提供する施設はまだ少ない。保育サービスはあっても、保育スタッフによる見守りが主流だ。

 「従来型では、自宅にシッターに来てもらって、子供と同じ部屋で仕事をするという状況とあまり変わらない」と高田社長はいう。甘える子供に対応するため仕事を中断しなければならないことも多いからだ。

 マフィスの利用者は、保育所に入れず、子供がいる環境の中で在宅ワークをしている人や、在宅起業をしていても、オフィス環境が整わなかったり、自宅の住所を使いたくない人などを想定している。育児休業中でも手当を受け取れる範囲内で仕事をしたいというニーズや、資格取得のため期間限定で勉強をする環境が欲しい場合など幅広いニーズにも対応している。

 利用料は、月極の場合は40時間で3万9200円(税抜き)の料金プランから提供しているほか、ビジターは1時間1620円(税抜き)で利用できる。また、待機児童問題の緩和に貢献するため、月8万5000円(税抜き)で保育サービスだけを受けられるコースをスタートさせた。

 高田社長がマフィスを始めたのは、企業でフルタイムで働きながら、2人の子供の育児をするという両立生活に不安を抱えていたころ、東日本大震災が起きたことがきっかけだ。当時、通勤電車は混乱し、保育園へのお迎えなど1日のスケジュールを滞りなくこなすことが難しくなった。

 高田社長は「家に近い場所で無理なく働き続けるという環境を提供し、仕事も子育ても、自分らしくやり続けたいという新しいライフスタイルを後押ししたい」と話す。将来は、仕事と育児の両立を支援するため、仕事のマッチングサービスにも乗り出す計画だ。