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5/21に放送された「スゴ~イデスネ!!視察団」での特色ある日本の保育、教育現場に驚き - mamari

5/21放送の「スゴ~イデスネ!!視察団2時間スペシャル・日本の保育園と幼稚園」。取材されたどの保育園も幼稚園も、独自に保育・教育の目標を設定し、特色があり、非常におもしろい番組でした。これから子供を通わせることになるであろう私にとって、とても勉強になる内容でした。見逃した皆さんのために、ここで内容をご紹介いたします。

5/21放送「スゴ~イデスネ!!視察団2時間スペシャル・日本の保育園と幼稚園」

土曜日のよる6:56~7:54に放送されている「世界が驚いた日本!スゴ~イデスネ!!視察団」という番組をご存知でしょうか。

取り上げられたテーマに沿って、海外のプロが日本に招かれ、テーマに関する場所などを視察します。海外での様子と日本の様子を比較しすることでそれぞれの違いや日本の良さを学ぶ番組。

今回は2時間スペシャル・日本の保育園と幼稚園、ということで海外の保育や教育のプロが日本の特色ある保育園と幼稚園を視察しました。今回視察したプロは2名。

1名はフランスの私立保育学校の校長ロー・コラジェ氏。

ロー・コラジェ氏

海外のプロ ロー氏画像:www.tv-asahi.co.jp

フランスはもともと少子化が問題になっていた国ですが、保育事業を充実させたり、妊産婦への政策を充実させることにより、現在は合計特殊出生率2.0まで回復しました。(日本は1.4)

もう1名は、フィンランドの保育園園長マリアンネ・ヴァイニオ氏。

マリアンネ・ヴァイニオ氏

海外のプロ マリアンネ氏画像:www.tv-asahi.co.jp

フィンランドは福利厚生が充実している国で知られていますね。子育てに対する考え方も男女平等、女性の職場復帰も当たり前、今日本が目指す社会だと感じます。

そんな2人が見学したのは日本の認可保育園、認可外保育園、幼稚園の3箇所。海外の保育、教育事情とどのような違いがあるのか、とても楽しみですね。

番組の中で印象に残ったこと

番組を観ていての気づきや印象に残ったトピックをご紹介します。

保育所保育指針で定められ、細かく行き届いた保育士の仕事

お昼寝

日本の保育士によって行われている指導計画、連絡帳の記入、お昼寝中の呼吸チェック。様々にありますが、フランスやスウェーデンと同じような内容もたくさんあったよう。

保育所保育指針で定められている保育計画、指導計画については、年齢にあった保育のねらいがとても細かく記載され、保育士さんのお仕事は大変だな、と感じるとともに、しっかりした制度に安心も感じました。

SIDS(乳児突然死症候群)対策として5分おきの呼吸チェック

海外の保育のプロがとても驚いていたのは5分おきの呼吸チェック。日本の保育士は子供のお昼寝中、そばを離れることはせず、5分おきに呼吸のチェックをしています。

細かすぎる!という声があがっていましたが、乳児突然死症候群や窒息の危険を考えると、そこまでやっていただけて、やっと安心できるかも、という気持ちも親としてはあります。

まるで軍隊のよう!?言語と音楽に力を入れた幼稚園教育

歌

今回紹介された幼稚園では、言語、音楽に特に力をいれ、教育に取り組んでいました。難しい漢字をスラスラ読む幼稚園児。百人一首漢詩を読み上げていて、私もびっくりです。

また、音楽では絶対音感を手に入れるためのトレーニングが行われており、目隠しをしてピアニカを吹く姿が。視察団からは「まるで軍隊のよう」という声もありました。

トレーニングの成果は大!5歳児の合唱に感動

最後に5歳時の合唱クラスを見学。あんなに小さい子供たちが、音程を狂わすこと無く、綺麗な大きな声で上手に歌いあげており、本当におどろき。言語、音楽の教育が結果に結びついていると証明してくれました。

プロもとても感動しており、「すばらしい」「本当に5歳ですか?」との声。私も素晴らしいと感じましたが、ロー氏もおっしゃっていたとおり、「遊びの中で学ぶことができたら、もっとすばらしい」かもしれません。

ちょっとやらされている感も強くて、良いのか、悪いのか、判断が難しかったです。

日本の保育・教育の現状を目の当たりにした視聴者の声紹介

意見

この時間、番組をみていた視聴者の声がTwitter上には溢れていました。日本の保育・教育に対する声、海外のプロの考え方に対する意見、様々です。

何が正解ということが無いことが多いのですが、いくつかご紹介したいと思います。

日本的「みんなで同時に同じことをする」教育に疑問!??

結果として合唱は素晴らしかったのですが、果たして子どもたちはどう感じているのだろう?と私もとても疑問に感じておりました。やらされている感が満載すぎて、もう少し、自分で考えて自分のやりたいと感じたことをやる時間も必要なのでは?

親としては、先取りしてできることが増えていくことはとても安心することなのかもしれませんが、私は自主性を尊重する保育園、幼稚園にいれてあげたい、と感じました。

紹介された3つは極端?日本には多様な保育施設、教育施設がある。

私は子供の1歳を目前に、保育園の見学に出かけました。本当にそれぞれで、雰囲気も保育内容も様々だなと感じました。今回は3つの施設が紹介されていましたが、番組の構成のためか、確かに極端な施設もあったかな。

特に都心に住んでいると、たくさんの施設があり、選ぶことができる。選ばなくてはならない。両方あると思います。子供が一日を過ごす場所になりますので、きちんと選んであげたいですね。

細かすぎる指導計画は保育士の負担!

子どもたちの相手をして、寝ている時間に書類作って、子どもたちのための資料も準備して、保育士さんの仕事はとても激務だと聞いたことがあります。なのに給与が低い!

海外で必要のない書類なら、いらないのでは?なんて思ってしまいました。まったくゼロにしなくても、必要のないところは削ってあげられたらいいかもですね。

第二弾では保育士の仕事内容をもう少し掘り下げて、体験教育や進路指導についても聞いてみたい

保育士

3種類、特色のある施設を紹介していた今回の番組ですが、子育て中の親としてはもっともっと掘り下げてみてみたいことがたくさんあります。

今回も少し紹介されていましたが、保育士さんの仕事内容、給与、なぜみんなやめてしまうのか。待機児童問題の根幹となっている部分、もう少し聞いてみたかったです。

また、教育については、勉強という部分が強かったので、幼児教育らしい食育などの体験教育や、幼児の自主性を尊重する教育についても取材してもらいたかったな、と思いました。

幼児期の興味から、将来の職業へと結びつける進路指導も今、日本がきちんと確率していかなければならない保育の役割だと感じています。

第二弾、あるといいですね。とても楽しみです。