保育士求人・転職情報も満載!保育業界について考えるブログ

保育士、保育園、保育業界に関する様々な情報をまとめています。待機児童問題や転職が多いとされる保育士の待遇問題など保育業界を取り巻く問題に鋭いメスを入れ、社会全体で解決していくキッカケ作りをしていきます。

保育の受け皿拡大へチェーン展開 グローバルグループ・中正雄一社長 - 産経Biz

 待機児童に注目が集まっている。自治体が独自に助成する認可外保育施設にすら入れない子供は、2015年4月時点で5年ぶりに増加に転じ、2万3000人を超える。政府は同月、「子ども・子育て支援新制度」を施行、質量ともに保育園などの拡充を図るが問題解決はまだ先だ。こうした中、グローバルグループは首都圏中心に保育所、学童クラブなどの展開を加速する。中正雄一社長は「子供たちの未来のために、豊かに生きる力を育てる」方針だ。

 −−事業内容は

 「首都圏を中心に保育所や学童クラブなどグループ全体で98カ所を運営している。保育所社会福祉法人による運営が圧倒的に多く、当社のような株式会社は3%にも満たない。しかし営利法人としての強みを生かして、ニーズを細かく反映させた施設を設置してきた。このため施設数、売上高とも右肩上がりで伸びている」

 −−保育方針は

 「子供の目線で運営している。実は保育業界は保護者目線であることが多い。早期教育は保護者受けがいい。しかし子供たち一人一人が自分が大切にされていると感じることが最も重要なことだ。特別なことをするのではなく、何気ない一瞬一瞬を大事にしたい」

 −−前職はレストラン運営などの神戸屋だった

 「神戸屋では店舗開発を担当した。候補となる店舗を見つけて内装を施し、スタッフを募集して店舗を展開するという経験を積んだ。従来の保育業界は社会福祉法人がほとんどなので、多店舗展開の考えがなかった。しかしチェーン展開の考え方を持ち込み、保育の受け皿拡大のニーズに応えている」

 −−チェーン展開だと画一的な印象を受ける

 「施設を設置したあとの運営は、各園長や保育士の自主性を尊重している。地域によって要望が違うからだ。預かるだけでいいというところもあれば、早期教育の要求が強いところもある。それぞれのニーズに合わせて対応している」

 −−保育士の確保は

 「採用には苦労しているが、目標人数は達成している。保育士は『保育理念に賛同した』『やりたい保育ができそう』という理由で入社してくる。90%以上が中途採用だ。とくに好評なのが年6回10人前後をフィンランドハンガリー、イタリアなど伝統的な保育を実践する都市の施設へ研修させる制度で、成長するための環境づくりをしている」

 −−今後の成長戦略

 「首都圏を中心に複数保育所を近隣に集中展開するドミナント戦略で、毎年15〜20カ所開設する。これまでは中途採用中心だったが、新卒採用も本格化させる。保育士の待遇改善に継続的に取り組み、現在の2倍の給与を支給できるようにしたい。将来は大学まで運営し、ゼロ歳から社会人まで全ての人が幸せに生きていける教育を実現したい」