小規模保育、安曇野市が民間保育事業者を募集 - 信毎WEB
安曇野市は、少人数の3歳未満児を預かる「小規模保育」を来年度に始める方針で、小規模保育施設を担う民間事業者の募集を始めた。待機児童問題が深刻な首都圏では自治体が民間事業者を募集する例はあるが、県こども・家庭課は「県内のほかの自治体で同様の動きは聞いていない」としている。
安曇野市によると、市内の3歳未満児の人口が減る一方、3歳未満児の認可保育所への入所希望は増加。市内の公立私立の認可保育所19園などで計約450人の受け入れが可能だが、本年度の利用は途中入園を含めて445人に上る見通し。市は2019年度には約500人に増えると予想する。
小規模保育は昨年度始まった国の「子ども・子育て支援新制度」に基づく事業。保育士の配置など一定要件を満たす場合に市町村が認可する。預かる子どもの数が少ないなどの理由から、マンションやビルの空き部屋を利用して開設することも可能だ。市子ども支援課は「市が保育所を新設するよりも、事業者が迅速に準備できる」とする。
安曇野市は事業者を市内外から募集。未満児の保育ニーズが高い同市の豊科地域と穂高地域に保育施設を1施設ずつ整備する計画。定員は15~19人。賃貸物件を利用する場合、建物の改修費用などを補助する方針だ。同課は「未満児の受け入れ施設が増えれば、保護者は自宅近くの施設を選びやすくなる」としている。
(5月11日)