保育士求人・転職情報も満載!保育業界について考えるブログ

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保育士をめざす学生必見! 日本の気になる保育士事情まとめ - Yomerumo

 



大学生のみなさんのなかには、保育士を目指してがんばっている人はいますか? 保育士の有効求人倍率(求職者1人に対して、求人が何件あるか)は近年1.0倍を上回る、もしくは近い数値を行き来しています。なぜこんなに保育士が世の中で求められているのでしょうか。今回は気になる日本の保育士事情をご紹介します。

■保育士の有効求人倍率は?

保育士の有効求人倍率は毎年1月にピークを迎える傾向にあり、ハローワーク求人の場合で平成24年1月には1.36倍だったものが平成25年には1.51倍に、そして平成26年1月には全国平均1.74倍という数値になっています。保育士の求人倍率は、年々求人倍率が高くなる傾向を示しているのです。

保育士の有効求人倍率があがり続けているのは、保育士の資格をとっても保育所以外の場所に就職を行っていたり、保育所に就職しても早々と離職してしまう人が多かったりするためなのだとか。なぜ保育士の資格をとっても、保育士として働くことをためらう人が多いのでしょうか?

■保育士は収入が少ない?

厚生労働省による「保育を支える保育士の確保に向けた総合的取組」の公表資料によると、職業安定局が実施した「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」で、就職先に保育士を選ばなかった理由で最も多かったのが「賃金が希望と合わない」という理由だったのだとか。また次いで多かったのが「他業種への興味」。そして「責任の重さ・事故への不安」、「自身の健康・体力への不安」の順に理由としてよくあげられていたようです。

同省による「保育士の就業の実態」資料によると、保育士の平均賃金は男女合わせて平均214万2,000円。女性保育士の場合の平均賃金は213万3,000円でした。全職種平均が325万6,000円のため、保育士の収入がかなり少ないことが伺えます。

平成27年4月から「子ども・子育て支援新制度」が始まり、民間の保育士であれば平均3%、これに加えて公務員給与見直しによる保育士の給与改善が平均2%あるため、計5%の保育士の賃金改善が見込まれています。平均収入が少ないと言われる保育士ですが、この改善で保育士になる人はたくさん増えてくれるでしょうか?

いかがでしたか? 保育士はまだまだたくさんの人の活躍が望まれる職業ですが、賃金の面など労働環境が整っていないと言われることもあるようです。今後より保育士が働きやすい制度や施策が行われるよう、保育士を目指している学生のみなさんは引き続き、注目しておいたほうがよさそうですね。