保育士求人・転職情報も満載!保育業界について考えるブログ

保育士、保育園、保育業界に関する様々な情報をまとめています。待機児童問題や転職が多いとされる保育士の待遇問題など保育業界を取り巻く問題に鋭いメスを入れ、社会全体で解決していくキッカケ作りをしていきます。

早めに動き出そう!保活のすべて - Grapps

保育園の数に対し、子供の数が圧倒的に多いと言われる都市部では、保育園は常に満員状態。

保育園に入れない待機児童の問題は、マスコミでもとりあげられているようにかなり深刻です。

「次の4月になったら1歳の子を保育園に預けて働こう」と思っても、そう簡単にはいかないのです。

のんびり構えていては認可保育園どころか、無認可保育園にも入れないという事態に陥る可能性もあります。

仕事を持つママは職場復帰までの間に、どこかの保育園入園を決めておく必要があります。

早いママは、妊娠中から動き出すと言われる保育園活動(保活)。

今回は、この「保活」についてお伝えします。

この記事を参考に、少しでも早いうちから情報収集し、保育園入園までの手続きがスムーズに進むように準備しておきましょう。

 

 

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保活をはじめるタイミング

ママが仕事を再開するのがいつからなのかにもよりますが、0歳児から保育園に預けたいと思っているのであれば、保活は妊娠中にスタートさせなくてはいけません。

子どもが産まれてからは、外出も難しいこともありますので、臨月になる前にできることは全て済ませておく必要があります。

また育児休暇が明けるタイミングで「1歳の4月から保育園に」と考えているママがとても多いので、1歳児クラスの4月入園は激戦区です。

これを避けるために、あえて育児休暇を早めに切り上げて、0歳児から入園させるというママも多数いるのが現実です。

また、何歳児クラスであれ、4月から保育園に入園させたいと思うのであれば、12月~1月に申込がスタートする自治体がほとんどです。

その前に、どの保育園に希望を出すかを決めるために、保育園見学をしたりする必要がありますので、実質は、秋ごろから保活をスタートさせる必要があります。

 

具体的なスケジュール例

7月頃:自治体の窓口やHP,園への見学などで情報収集開始

11月頃:各自治体や各保育園で申込書の配布スタート

12月:申込書類一式提出

1月:源泉徴収票など税金関係書類提出

2月:審査後、入園内定

3月:入園面接・健康診断等

4月:入園・慣らし保育スタート

 

※慣らし保育の期間は子どもの様子を見ながら、個々にスケジューリングされます。

最初の2週間程度はフルタイムでの職場復帰は難しいと覚悟しておいたほうが良 いかもしれませんね。

 

知っておくべき!保育園の種類

「保育園」と一言で言っても、国による基準を満たし、認定を受けた「認可保育園」と、認可ではない「認可外保育園」の2種類があることをご存知ですか?

認可保育園は、原則として保護者が仕事などの理由で保育ができない家庭の子どもが入園対象です。

敷地も広く、遊具や遊び場も備えられていて、保育士の数も最低数が定められています。

公の第三者機関による監査もあり、安全性が高いとされています。

世帯の所得を基準に保育料が決まりますので、家庭によって月額の保育料が異なることも特徴です。

保育料の面でもハード面、ソフト面でも、認可保育園は人気があり、入園の倍率も高いため、地域によっては希望してもなかなか入れないこともあります。

一方、認可外保育園は、その規模が小さく、遊び場や保育士の数などが十分でないケースも多いようです。

ママが専業主婦であっても、枠さえ空いていれば子どもを入園させることも可能です。

しかし、その世帯の所得に関係なく、保育料は一律で認可保育園に比べて割高となっています。

しかしながら、土日にも子どもを預かってくれたり、保育時間の延長などフレキシブルに対応してくれたりするので便利という声もあります。

 

保育園見学のポイント

厚生労働省は、保育園の入園希望を出す際は、事前にしっかり見学をし、以下の点をポイントに希望園を決定することを勧めています。

 

・働き方に合っているか (預かり時間が何時まで延長できるか。年末年始や土日の保育はあるかなど)

・園児たちの様子 (表情豊かか。元気に声を出しているか。赤ちゃんが静かに眠れるスペースがあるかなど)

・先生たちの様子(人数は十分か。子どもたちと目線を合わせてかかわっているか。保育士資格を持った人が何人いるか。年齢層に偏りはないかなど)

・園、施設の方針 (教育方針はどうか。外遊びの頻度はどうか。清潔かどうか。給食の献立の栄養バランスは取れているか。連絡帳などでの家庭とのコミュニケーションは十分か。災害に対する備えがあるかなど)

・周辺環境 (近くに公園があるか。風俗店などいかがわしい店がないか。交通量が激しくないかなど)

 

児童館などで、実際に子どもを保育園に通わせているママや、同時期に保活をしているママとコミュニケーションを取りながら情報収集してみましょう。

 

役所への対策は?保育園入園審査の基準となるポイントをあげるためには?

保育園入園審査に際しては、各自治体ともに優先順位は各家庭の状況(フルタイム就業かどうか、同居家族がいるかなど)によって割り当てられるポイントが何点あるかで決めています。

自治体の窓口に行き、自分の家庭の今の状況ともらえるだろう点数を把握して、対策を練る必要があります。

このためには、役所の窓口の担当者と顔なじみになっておくことも大切です。

窓口の担当者との関係性をよくしておけば、点数をあげてもらえることはありませんが、現状をふまえた対策方法を教えてくれるからです。

また都心部などでは「両親ともにフルタイム就業」で「祖父母も近くにいない」というような、明らかに保育園を必要としている家庭が山ほどいます。

ですから、ポイント制といっても、ほとんど同じような点数の家庭が多いのです。

認可保育園に入園させる前に一度無認可保育園や託児所に預けている人や、第2子枠が利用できる人、さらにひとり親家庭である人などには、プラスのポイントがつき、入園に有利になることもあります。

あなたが少しでもポイントをあげるためにできることを、自治体の窓口の人に相談してみることをおすすめします。

また、早生まれのお子さんには「早生まれ枠」を設けている自治体もありますので、確認してみましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

保育園に子どもを入れるのって、とても大変なことなのですね。

保育園活動は、情報量が勝負とも言えます。

先輩ママや自治体の担当者、保育園の先生などに、わからないことをいろいろ聞いておきましょう。

ママがフルタイムで働く場合は、子どもを1日に10時間ほど預けることになるという人も多いでしょう。

小さな子供にとって、1日の約10時間ほどの長い時間を過ごす大切な場所である保育園。

親の利便性や経済的な都合だけでなく、子どもを安心して任せられるかどうかをよく考えて保育園活動を進めていってあげましょう。