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日本よりヒドイ韓国の保育園事情 保育士による園児暴行が繰り返される - Livedoor News

イメージ画像(Thinkstockより)

 

「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログが大きく注目を集めるほど、深刻な保育園不足に悩まされている日本。お隣・韓国でも保育園絡みのトラブルは絶えない状態で、最近特に問題になっているのが保育士による幼児虐待だ。今月18日には、ある保育園の女性園長(36)が幼児虐待の疑いで警察に逮捕された。

 くだんの園長は、園児たちの頬や背中、お尻などを拳で殴ったり、両手で首を絞めるようにつかんでそのまま持ち上げたりといった行為を繰り返していたという。また、抱っこを求めて自分のところにヨチヨチ歩いてくる園児を押し倒し、頭を床にぶつけさせたことも。園児の体に残った傷やアザを見つけた保護者から問い合わせがあると、「ほかの子とケンカしてできたもの」と、ごまかしていたそうだ。

 日に日に増える子どもの傷を見かねたある保護者が、保育園に設置されている監視カメラ映像の提供を要請。そこに映っていたのが、驚愕すべき虐待行為の数々だったというわけだ。

 被害に遭ったのは2~3歳児。園長に虐待を受けてからというもの、そのトラウマから、いきなり悲鳴を上げたり、なかなか寝付かないなどの影響が出ているという。

 韓国では、過去にもこのような虐待事件がたびたび発生している。保育士が園児の顔めがけてテーブルを押し付け、園児の前歯を折ってしまった事件や、給食のキムチを食べないという理由で園児が床に倒れるぐらい強く頭を殴った事件、強制的に園児同士の頭をぶつけさせた事件などなど。ちなみに昨年、韓国のメディアで報道された大きな虐待事件は約10件。世間に知らされていない事件は、もっと多いはずだ。

 2014年末から全国の保育園に監視カメラ設置が義務付けられたにもかかわらず、このような保育士による幼児虐待が根絶されない理由は何か? そのひとつは、保育士の資格が、あまりにも簡単に取れることが挙げられる。特に試験はなく、ただネットの講義を受講するだけ。つまり、誰でも取れるというわけだ。適性が検証されていない保育士があふれ返っているのだ。

 また、まともに食事も取れずに1日10~12時間という長時間勤務に耐えなければならないのも、原因のひとつと考えられる。子ども相手という、心労が多い重労働のわりに、10年目の保育士の給料が月150万ウォン(約14万円)程度といったかなりの低収入。よっぽど強い使命感がない限り、やる気はどんどんうせていくだろう。結果、そのしわ寄せが園児たちに向けられているというわけだ。

 全体的な児童施設の普及率は決して低くないにもかかわらず、保育の質が問われ、待機児童が減らないという現象が起きている韓国。このままいくと、いずれ韓国でも、保護者たちの「保育園落ちた韓国死ね!!!」という叫び声が聞こえてきそうだ。