保育士求人・転職情報も満載!保育業界について考えるブログ

保育士、保育園、保育業界に関する様々な情報をまとめています。待機児童問題や転職が多いとされる保育士の待遇問題など保育業界を取り巻く問題に鋭いメスを入れ、社会全体で解決していくキッカケ作りをしていきます。

子どもと一緒に成長 保育担う若者たち 待遇改善が課題 /大阪 -毎日新聞-

インターネット上に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」という匿名ブログをきっかけに、待機児童問題への関心が高まっている。やりがいのある職場なのに離職率は高く、保育士の待遇改善も課題に上る。大阪府の待機児童は3349人(昨年10月時点)で、東京、沖縄に次ぎ全国で3番目に多い。保育の現場と、保育士を目指す若者の姿を追った。

 

 伴雄大さん(22)は4月から城南学園保育園(大阪市東住吉区)で保育士になった。2歳児クラスの13人を3人で担当している。食事、着替えなどの世話をしながら走り回る子どもに注意し、昼寝中は10分ごとに呼吸を確認する。「家族を持った時の給与面の不安はある。でも、子どもの笑顔が見られる時が一番楽しい」。片時も気は抜けないが、やりがいを感じている。

 系列の大阪総合保育大では、保育士と幼稚園・小学校・特別支援学校の教諭を養成している。1年時からインターンシップ(職場体験)に参加し、4年間で計1700時間の学外学習を経験する。保育士になっても、低賃金や事故の不安に加え、職場の人間関係が原因で辞めるケースもあるが、藤田朋己准教授(44)は「子どもの成長に関わる仕事の喜びを大事にしてほしい」と話す。

 「子どもは毎日成長していくので、自分も一緒に成長できるようにしたい」。藤原梓歩里(しほり)さん(20)=3年=は、保育士だった母の影響でこの仕事を目指すようになった。芝池親(ちか)さん(20)=同=は「仕事量は多いかもしれないけど、子どもが好きなので。笑顔と肯定的な言葉で育てる保育士になりたい」と目標を話してくれた。