保育士が教える!噛みつきぐせがある子どもへの対応方法
自分の気持ちを上手に伝えられずお友達や保育士に噛みついてしまう子がいます。噛まれて泣いてしまう子を見ると、ついつい怒ってしまいがちです。噛みつくことがその子の感情表現を上手に出来ない反応であることは分かっていても、噛まれた子どもにくっきり歯形がついているのを見ると、ついつい感情的になってしまう保育士必見。噛みつきを上手にフォローする方法を紹介したいと思います。
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〇噛みつきのタイミングを知ろう
まずは、どんな時にその子が噛みつきをしてしまうのかをしっかり観察しましょう。お気に入りのおもちゃで遊びたいから?呼んだ子が振り向いてくれないから?自分のペースを乱されたくないから?など多様ですから、しっかり観察することから始めてみましょう。
〇噛みついてしまう、その子なりの理由を見つけて対処する(ケース紹介)
未満児クラスの女の子Aちゃんが、1つ年上の女の子Bちゃんにいつも噛みつくというケースがありました。その子の理由は、Bちゃんが大好きでBちゃん遊ぼうという熱烈なアプローチでした。この理由が分かれば、AちゃんがBちゃんに近づいたときに保育士がフォローすることで、噛みつきは予防出来ます。このように理由が分かると、保育士はしっかりフォローに入れるのです。
〇噛みつくことはいけないこと。でも理由を聞かないで叱ることは避ける
いけないことをしたとき、とくに噛みつく行為は相手の体だけでなく、突然噛みつかれたことで心にも傷を負ってしまいます。それは未然に防がなくてはなりません。けれども噛みついたことだけを怒っても根本の解決にはなりません。いけないことと叱ることも必要ですが、どうして噛んだのかをその子に寄り添い聞くことも大切です。自分の気持ちを伝えることが苦手な子に多く見受けられる噛みつき行為ですから、その子の気持ちを保育士が聞き出して代弁してあげれば徐々に感情を伝えることを覚え、噛みつかなくなります。
〇噛みつく子=悪い子ではない
園児たちは保育士の感情にとても敏感です。保育士の対応を見て噛みつく子が悪い子であるといった間違った認識をしてしまうことは避けなければなりません。どうしても上手にフォローできないときは無理をせず他の保育士に相談する、保育園全体でフォローしてもらえるようにすることも大切です。
まとめ
いかがでしたか。保護者からすれば突然、わが子が噛まれたと聞けば驚き心配になると思います。噛まれてしまったことは素直に謝罪し、しっかりフォローしていくと伝えることも忘れないでください。時間はかかるかもしれませんが、きちんと子どもに向かい合うことで徐々に噛みつくことが減っていきますから子どものために頑張ってほしいと思います。