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杉並区保育所問題、反対派住民が区長に直談判 - Yomerumo NEWS

東京・杉並区が打ち出した待機児童解消の緊急対策。来年4月までに26か所以上の保育所を建設することが柱ですが、その一部の予定地に公園が含まれていることに住民が強く反対しています。こうした中、3日、杉並区長と反対側の住民が直接話し合いを行いました。果たして解決策は見出せたのでしょうか。

 「不明なところが多いので、決める前にちゃんと調査をされたのかどうか」
 「全員が反対という意見」

 先月29日、東京・杉並区で開かれた住民説明会。区の担当者が保育所の建設計画を説明したところ、住民から反対の声が相次ぎ、説明会は紛糾しました。

 「2750名の(反対)署名が集まった。杉並区は重く受け止めてほしい」(説明会に参加した住民)

 杉並区の計画は、来年4月までに26か所以上の保育所を建設・整備するというもの。ところが、一部の建設予定地に公園が含まれていることに近隣住民が反対しているのです。

 午後6時に始まった説明会は、夜の11時半まで続き、5時間半の長丁場に。住民からの意見を一通り聞き終えた区側が説明会を終えようとしたその時でした。

 「区長と一緒に来てください!」(説明会に参加した住民)

 区の説明に納得いかない住民が詰め寄ります。

 この説明会に参加していた宇田川美幸さん。反対する理由をこう説明します。

 「午前中は保育園のお子さんたちがいっぱい来るし、広い敷地を使ってサッカーしたり鬼ごっこをしたり。調査して決めるんだったら、まさかみんなが利用している公園が選ばれることはないだろうと思っていた」(説明会に参加していた宇田川美幸さん)

 候補地の1つ、区立久我山東原公園。計画通り保育所が建つと、この公園でサッカーができるような平坦な場所がなくなってしまうといいます。

 「遠い公園に行かないとサッカーができなくなる」
 「歩いて行くと30分以上かかる」(公園で遊ぶ子どもたち)

 今年2月、「保育園に落ちた」というブログをきっかけに国会でも取り上げられた待機児童問題。杉並区の出生数は、この10年、右肩上がりで、待機児童の数は年々増えて、来年春には560人を超える予測です。

 「来年4月から保育所に入れたい。ここにあったらかなり便利」(賛成派)

 公園に保育所を建設すべきか解決策が見出せない中、3日、区長が反対する住民側と面会し、初めて直接話し合う場が開かれました。内容は非公開で、予定を30分オーバーし、1時間半続きました。

 「(保育所建設を)先送りすることは、(待機児童の保護者に)より一層、不安や負荷をかけていくことになる。(反対派住民から)わかりますと言っていただいた。私の気持ちはくんでくれたと」(杉並区 田中良区長)

 話し合いを終えた区長はこのように話し、反対住民から一定の理解を得られたと説明しました。ところが・・・

 「私たちがいくら訴えても受け入れてもらえないと分かった。今どうするというのは浮かばない」(反対住民 宇田川美幸さん)

 区長との直接の話し合いでも見出せなかった解決策。住民側は、引き続き、区と話し合いを続けたいとしています。