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学童保育で思わぬ事態…テレビに群がり、黙々とゲームする子どもたち - AERA

子どもの小学校入学で、共働き家庭が直面する「小1の壁」。頼みの綱は学童保育だが、そこで思わぬ事態に直面することもある。

 校内に全児童対象の学童クラブがあるからと油断した小1の夏を振り返り、「長女がかわいそうだった」と悔やむのは、メーカー勤務の女性(35)だ。2年ほど前のことだ。

「卒園、入学に追われてバタバタしているうちに、6月の決算期に突入。9月まではお盆も何も関係ない状態でした。定時には帰っていましたが目が回るほど忙しくて、夏休み対策が甘かった……」

 女性は保育園の感覚で毎日、長女を学童クラブに通わせたが、人数が極端に少ない日がよくあった。多くの共働き家庭が、子どもを祖父母のいる田舎に行かせたり、民間のキャンプに参加させたりしてメリハリをつけ、「ずっと学童」にならないようにしていたことは後で知った。

「毎日、淡々と通っていたのはうちの子だけでした」

 ママ友でも残業が多かったり管理職だったりする人たちは、「小1の壁」を見越して民間の学童保育が充実した私鉄沿線などに住んでいた。彼女たちの通う学童では、長期休暇中は遠足やイベント、習い事のオプションがあり、お金はかかるが子どもが飽きることはない。

「翌年からはキャンプやインターナショナルスクールの夏季講習に申し込み、学童と併用しました。小2の夏は有意義だったという達成感はありました」

 今年も親子で相談して、いろんな催しに参加する予定だ。

 しかし、民間の学童を選んでもこんなことがある。

アパレル会社に勤務する女性(44)が次男を通わせた民間学童には、「週に1度のゲームの日」があった。事前説明会で指導員は「ご自宅のゲーム機をこっそり持ってきて使います」と言う。当然のことだが、学童には学校からまっすぐ行くので、ゲーム機を持って学校に行くことになる。気になって、様子を見に行った。目にしたのは、テレビに張り付いて持参したゲームソフトで遊ぶ集団や、それぞれの携帯用ゲーム機で黙々と遊ぶ子どもたち。すぐに退会して、別の学童に移った。

「ゲーム自体が悪いとは思いません。指導員の数も多くないので仕方ない。でも、お金をかけてまで過ごさせたい環境ではなかった」(女性)