「保育士としても人間としても失格と思う」 - 日テレNEWS24
栃木県宇都宮市の保育施設で、高熱の赤ちゃんを放置し死なせた罪などに問われている女の裁判で被告人質問が行われ、女は「赤ちゃんは普段と変わりがなかった」と述べた。
宇都宮市の保育施設「といず」の元施設長・木村久美子被告は2014年7月、高熱を出していた山口愛美利ちゃん(当時生後9か月)を放置し熱中症で死亡させた罪や、他の園児を毛布でぐるぐる巻きにして、ひもでしばった罪に問われている。
8日の被告人質問で木村被告は、「私は保育士として失格なだけでなく、人間としても失格だと思います」と涙ながらに話し、遺族に謝罪した。しかし、愛美利ちゃんの当時の様子については「普段と変わりがなかった」と証言し、改めて保護責任者遺棄致死の罪を否認した。
7日に証人として出廷した木村被告の二男が「施設でクーラーはほとんどついていなかった」と証言したが、木村被告は「夜でもクーラーはつけていたし、つけていない時は窓を開けていた」と述べ、適切に管理していたと反論した。
最後に愛美利ちゃんの父親が質問に立ち、亡くなった愛美利ちゃんを発見した際に、なぜすぐに119番通報をしなかったのか尋ねると、木村被告は「気が動転していてよく覚えていない」と述べた。