妊娠、子育ての悩み対応 藤枝市が包括事業スタート - 静岡新聞
藤枝市は9日、妊娠から子育て期の悩みに円滑に対応することを目指す「妊娠・出産包括支援事業」を本格的に始めた。同日、同事業の一環として同市岡部町内谷の市福祉センターきすみれ内子育て支援センターで、妊婦が先輩の母親や赤ちゃんと交流する「赤ちゃん講座」を開いた。
同事業は妊産婦と顔が見える関係づくりを目指し、保健師や助産師の資格を持った専従職員4人を配置した。妊娠届(母子健康手帳交付)時に、専従職員が妊婦一人一人と面接し、健康状態や養育環境などを把握する。さらに継続的な支援を必要と判断した妊婦には支援計画を作成し、きめ細かなサポートを行う。
同日開いた赤ちゃん講座には、保育士と同事業専従職員となる保健師らも参加。乳児と母親5組が集まり、妊婦4人が先輩ママに赤ちゃんへの接し方や出産への不安などを相談した。同講座は市内の子育て支援センター13カ所で行う。本年度は市が運営する同センターで妊婦も参加する講座を4回開く予定。
市の担当者は「赤ちゃんが生まれる前から子育てサービスを知らせて、妊婦の孤立化を防ぎたい」と子育て支援センターの利用を呼び掛けている。