認可外保育施設で1歳男児死亡 大阪市検証委が初会合 - 産経新聞
大阪市淀川区の認可外保育施設で4月、1歳の男児が昼寝中に意識不明になり死亡した事故について、市は3日、原因を検証する第三者委員会の初会合を開いた。遺族や施設関係者らから事情を聴き、来年3月末までに再発防止に向けた報告書をまとめる方針。
終了後、男児の会社員の父親と歯科衛生士の母親=いずれも(32)=が市役所で記者会見し、「息子が死亡した経緯を明らかにしてほしい」と語った。男児の救急搬送時の記録や病院のカルテなどから得た情報と、市の説明には食い違いがあるという。実態解明のため、遺族側は第三者委を可能な限り公開で開催するよう希望する。
両親の話を、第三者委は次回会合で聴く予定だ。初会合では神戸松蔭女子学院大の寺見陽子教授をまとめ役の部会長に選出した。
事故は4月4日、淀川区の認可外保育施設「たんぽぽの国」で発生。市によると男児は午後2時40分ごろに昼寝を開始。同3時半ごろに保育士が異常に気づき、人工呼吸などを試みたが蘇生(そせい)せず、搬送先の病院で死亡が確認された。