待機児童 広島市増加、161人に 他の市町にはおらず /広島 - 毎日新聞
広島市は6日、保育所などに入れない待機児童が、4月1日現在で前年比95人増の161人だったと発表した。利用申し込みが前年比1186人増の2万6100人に達し、統計を取り始めた2002年以降、最多だった。県は同日、他の市町には待機児童はいなかったと発表した。
市保育指導課によると、待機児童が多い区は、西区53人(前年比51人増)▽安佐南区46人(同15人増)▽佐伯区29人(同22人増)。市全体の定員は、申し込みより多い2万6635人(前年比702人増)だったが、地区によって見込みを上回る需要があったという。
申し込みが増える一方、就学前児童は減ったという。市は、共働き世帯の増加を需要増の理由の一つに挙げた。
市は今後、幼稚園の認定こども園化や小規模保育事業所の新設に加え、緊急の対応策として、賃貸物件を既存の保育園の分園として整備するなどして、定員増を進めるとしている。市の待機児童は14年4月に過去最多の447人に上ったが、定員を1年間で1773人増やし、15年4月には66人に減っていた。