見守り活動拠点、銘板設置し除幕式 - 毎日新聞
大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の乱入殺傷事件は、8日で発生から15年になった。事件翌日から子供の見守り活動を続けている金沢市の住民グループは8日、活動の原点となった同市内の旧保育所に「発祥の地」の銘板を設置し除幕式を行った。事件で長女麻希さん(当時7歳)を亡くし、グループと交流のある酒井肇さん(54)から「私たちには伝える使命がある」とのメッセージも寄せられ、参加者は子どもを守る決意を新たにした。
式には、住民有志でつくる「大浦小学校スクールサポート隊」など3団体のメンバーや園児ら約60人が参加。黙とうをした後、「全国の子どもの安心安全を誓い風化させずに後世に伝えていきたい」などと刻んだ銘板を旧保育所建物の外壁に設置した。
住民グループは、当時、学校で子どもが犠牲になったことに衝撃を受けた平寿彦(ことひこ)さん(69)=同市木越=らが、事件翌日に結成。今も保育所や小学校の登園・通学路に立ったり、校内に常駐したりしている。