<震災>高田保育所再建 認定こども園に - 河北新聞
東日本大震災で全壊した岩手県陸前高田市高田保育所が高台に再建され、認定こども園として1日、スタートした。同市では唯一の幼稚園が被災して閉園したため、新たに幼稚園部門を開設した。
保育所は、震災前の場所から約1キロ内陸の高台に整備された。木造平屋で延べ床面積約1200平方メートル。園児は現在、保育所部門85人(定員101人)、幼稚園部門3人(同40人)。
高田保育所は震災後、老朽化に伴い解体予定だった市内の空き保育所で再開。今年5月上旬、新築した園舎に移った。藤原優稀ちゃん(4)は「全部新しくて楽しい」と喜んでいた。
山本郁夫所長(54)は「子どもたちに施設を存分に使ってほしい。『声が聞こえてありがたい』と言ってくれる地域の人々とも交流していきたい」と話した。
市内では4カ所の保育施設が被災し、高田保育所は3カ所目の再建。2014年度末の市内の就学前児童数は、10年度末と比べ25%減っている。