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東郷町 健康づくりで成果 - 読売新聞

 ◆スポーツ庁が実践例に 鈴木大地長官視察

 大学と協力して幼児から高齢者までの健康づくりを進めている東郷町の取り組みが成果を上げ、スポーツ庁がまとめた幼児教育向けのガイドブック「幼児期の運動に関する指導参考資料」に実践例として取り上げられた。同庁の鈴木大地長官が9日、町内の保育園や運動施設を視察し、「スポーツの可能性を考えるうえで参考になった」と語った。(黒岩宏行)

 同町では、2011年度から健康づくりを行う町の第3セクター「東郷町施設サービス(TIS)」の協力で、町立保育園の保育士を対象に運動指導の研修を始めた。12年度から、効率よく体を動かす「運動あそび」と名付けた幼児期の健康づくりの取り組みを町立保育園で開始し、順天堂大の協力を得て園児たちの運動指導を続けている。

 町の報告書によると、町立東郷小で15年度に児童の運動能力を調べた結果、町立保育園でトレーニングを受けた小学1、2年の児童は、ほかの幼稚園などから入学した児童より50メートル走や立ち幅跳び、ソフトボール投げとも平均が上回った。

 また保育士らによると、「保育園で園児同士がぶつかる衝突事故が減り、転んでも大きなけがにならず、軽傷で済んでいる」「体を動かして遊ぶ子が増え、運動をやってみようという意欲が見られるようになった」といった成果がみられるという。

 一方、町の健康増進施設「イーストプラザいこまい館」では、中高年や高齢者を中心としたトレーニングを指導している。足腰の機能が弱る「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の対策として、順天堂大が独自に開発した運動機能の測定で、利用者に合ったトレーニングによる予防法を実践。トレーニングルームには、音楽に合わせ運動能力に応じて体を動かすことができる、立命館大が開発したシステムを導入した。

 川瀬雅喜町長らの説明で、町立中部保育園などを視察した鈴木長官は「子どもや高齢者がいきいき、はつらつとスポーツをしていたのを見ることができて良かった。スポーツは健康増進の力となり、日本の活力になる」と語り、「町の取り組みは素晴らしく、運動能力向上のシステムができている」と印象を述べた。