諏訪に民間託児所15日開所 利用者の視点で - 長野日報
諏訪市四賀赤沼の県道(サンリッツロード)沿いに15日、民間託児所「キッズルーム ももいろのきりん」が開所する。サービス業に従事する子育て中の女性が、土日に休みが取れずに子どもを預ける場所を探す大変さを知る自身の体験を踏まえて運営を決意した。平日だけでなく土日祝日も対応。保育士や看護師の資格を持つスタッフを集めるなど準備している。
託児所を運営するのは、茅野市豊平の平田由喜美さん(41)。2007年に始めたクレープの移動販売を続ける傍ら、2歳の長女を育てている。これまで土日に仕事がある場合は母親に子どもを預けていたが、母の都合も合わなければ仕事をキャンセルするしかなかったという。2人目の子どもも考える中、「誰かがやるのを待っていられない」と一念発起した。
対象は3カ月から小学生まで。「ゼロから3歳児までがメーンになると思うが、きょうだいで利用することも想定」して年齢幅を決めた。受け入れ人数は最大12人で、時間は午前8時~午後10時。2階建ての空き店舗を借り、広さ約90平方メートルの1階を託児所に充てる。
スタートする託児所は認可外施設だが、安心して使ってもらえるよう常時2人のスタッフを配置。少なくとも1人は保育士または看護師の資格を持つ人を常駐させる。内装では角を丸くしたり、出入り口に扉を付けたりと安全面に配慮した。
人手不足が指摘される旅館業や飲食業などとも連携し、従業員の子どもを一時預かることで働く環境もよくなればと願う平田さん。スタッフの半数以上が子育て中の女性で、「利用者の視点で運営できると思う。気軽に来てほしい」と話している。
利用料は預ける時間帯によって異なり、0~1歳は1時間700~900円、2~6歳は同600~800円、6歳以上は同300~450円。
送迎できればどの地域からでも利用できる。利用の前日までの予約が必要だが、空きがあれば当日でも受け付ける。問い合わせは平田さん(電話080・5141・0102)へ。