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「といず」乳児死亡公判 自分の子「預けない」 被告認識に疑問続出 - 下野新聞

木村久美子被告の被告人質問では保育やといず運営の認識に対し、佐藤基裁判官や裁判員らが次々と疑問を投げ掛けた。被告の答えに裁判長が「そんなばかなことはない」と苦言を呈す異例のやりとりのほか、「自分の子を預けるか」と問われ被告が「預けません」と答える一幕もあった。

 といずは、子どもの発熱で保護者に連絡する基準を38度以上としていた。被告は、認可保育施設の基準は37・6度だといい、より高熱になるまで連絡しないことを「認可保育園よりプラスアルファのサービスと考えた」とした。

 認可保育施設が基準を設定している理由について検察官から問われると「全く考えていなかった」。その答えを聞いた裁判長が「そんなばかなことはないんじゃないですか」と言葉を差し挟んだ。

 片岡理知(かたおかまさとも)裁判官は、愛美利ちゃんが38度を超えても両親に連絡がなかったことを「契約違反では」と指摘。被告が「保護者に心配しないで外出してほしかった」と話すと「逆じゃないか。あまりに保護者に失礼な発言だ」と語気を強めた。

 被告は、熱が出た愛美利ちゃんを他の乳児と同室で保育していた。明確な根拠なく「風邪や感染症ではないと思った」と答える被告に女性裁判員は「原因が分からないなら、他の子にうつると心配するのでは」と問うと、被告は「そうかもしれませんね」と語った。

 検察官は嘱託医との連携や看護師の常駐、専門の調理スタッフ完備など、といずがうたっていた運営内容は虚偽だったと指摘し「対外的にうそばかりで、利用者は詐欺だと思うのでは」と問うと被告は弱々しく「はい」と答えた。

 さらに「自分の子どももぐるぐる巻きにするのか」「といずに預けるか」と詰問すると「しません」「預けません」とうなだれた。