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認可外保育施設で赤ちゃんが死亡した事件で検察側は懲役10年を求刑 - 栃木放送

宇都宮市の認可外保育施設で生後9カ月の女の子の赤ちゃんが死亡した事件の裁判員裁判で保護責任者遺棄致死などの罪に問われている元施設経営者の論告求刑公判が9日、宇都宮地方裁判所で開かれ、検察側は懲役10年を求刑しました。

この事件はおととし7月、宇都宮市の認可外保育施設「託児室といず」で、生後9カ月の山口愛美利ちゃんが下痢や発熱の症状があったにもかかわらず適切な医療処置を受けさせずに放置し、熱中症で死亡させたとして、元施設経営者の木村久美子被告59歳が保護責任者遺棄致死などの罪に問われているほか、保育中だった赤ちゃん2人を毛布とひもでぐるぐる巻きにして縛っていたとして暴行の罪にも問われています。

9日は論告に先立ち遺族の意見陳述が行われ、死亡した愛美利ちゃんの両親は「純真無垢な娘がなぜ亡くならなければいけないのか。家族の希望は、無責任で身勝手な被告人のせいで亡くなった」と述べ、涙を流しました。

続いて論告求刑で検察側は「下痢と38度の発熱で明らかに体調の悪化を把握したにもかかわらず、適切な医療措置をとることなく放置した」などと指摘し、懲役10年を求刑しました。

一方、弁護側は最終弁論で「愛美利ちゃんが、医師の診察が必要な状態にあるとは認識していなかった」と述べて、保護責任者遺棄致死罪は成立しないと主張しました。

また、木村被告は最終意見陳述で「心からおわび申し上げます」と謝罪しました。

木村被告の判決は、今月15日に言い渡される予定です。